「政治的発言を控えます」
韓国から日本に突然帰国したYouTuber・きばるんさんが、視聴者にそう語ったとき、多くのファンが驚きました。
3年間にわたり韓国から発信を続けてきた彼に、一体何が起きたのでしょうか?
ネット上では「強制送還された?」「政治トラブル?」といった憶測も飛び交っていますが、真相は決して単純ではありません。
この記事では、きばるんさんが帰国を決意した背景や、韓国での政治的リスク、帰国後の生活と今後の展望について、本人の発言や信頼できる情報をもとに詳しく解説します。
“情報発信者として生きること”の難しさと覚悟が、そこにはありました。
きばるんが日本に帰国した理由とは?
韓国で長年活動していたYouTuber・きばるんさんが、2025年に突如日本へ帰国したことでSNSを中心に大きな話題となりました。
本記事では、彼自身が語った帰国の背景や心情を丁寧に追いながら、帰国に至るまでの経緯と政治的リスクについて解説していきます。
本人が語ったきっかけと心境
きばるんさんが日本への帰国を公表したのは、2025年5月24日に公開されたYouTube動画「突然ですが、韓国離れます。」でした。
その中で彼は、これまで以上に真剣な表情で「命の危険を感じている」と語り、韓国での活動継続に限界を感じていることを打ち明けました。
彼の発言によると、YouTubeチャンネルが韓国の政治情勢によって削除される可能性や、自身が告発されるリスクが現実味を帯びていたとのことです。
特に、2025年6月の大統領選を目前に控え、韓国では右派系YouTuberに対する風当たりが強まり、社会的に排除される動きが加速していたことが背景にありました。
きばるん:このままじゃ、命が狙われるかもしれないと思ったんです。
と、動画の中できばるんさんは静かに語りました。
実際、彼が所属する右派系YouTuberの仲間たちの一部は、収益停止や告発対象になっていたとされ、きばるんさんもその流れに巻き込まれる可能性が高まっていたのです。

ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、本当に身の危険を感じる発言でしたね。あの表情は今まで見たことがないくらい深刻でした…



このように、きばるんさんの帰国は単なる生活上の理由ではなく、「命と表現の自由」を守るための苦渋の決断だったことがわかりますよね。
この発言以降、ネット上では「強制帰国なの?」「逮捕されたの?」といった誤解も広がりましたが、あくまで彼自身の自主的な判断による退避であったことが、後のインタビューなどでも明らかになっています。
📌まとめ
きばるんさんの帰国理由は、韓国の政治情勢の悪化と、身の危険を感じたことが直接のきっかけでした。YouTubeチャンネルの存続や命の安全を優先した、本人の苦渋の決断だったのです。
政治リスクと命の危険が背景に
きばるんさんが帰国を決断した最大の要因は、韓国国内で進行していた政治的な混乱と、それに伴う言論への圧力でした。
2024年の韓国総選挙で保守系与党が敗北した後、韓国社会では選挙不正疑惑や政権批判が加熱。
その中で、きばるんさんを含む右派系YouTuberが次々と「虚偽情報の拡散者」としてネット上で告発されるようになったのです。
特に2025年1月には、最大野党「共に民主党」が開設した通報サイト「民主派出所」によって、複数の保守派インフルエンサーが名指しで告発対象に。
その流れの中で、きばるんさんも“反日派”からの告発を受けたと自ら公表しています。このままでは、僕のチャンネルは消されるかもしれませんし、命の危険も感じています。」
きばるん:このような言葉を本人が動画で口にするほど、韓国国内の空気は異様だったことが伝わってきます。
実際に、既に10人以上のYouTuberが通報サイトを通じて告発され、一部では広告停止や収益化解除といった処分も始まっていたといいます。



一歩間違えれば逮捕されるって状況ですよ…。言論の自由がここまで脅かされるとは思ってなかったです。
さらに、2025年には大統領選を巡り、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が「非常戒厳」を発動。
この対応が“クーデター未遂”として問題視され、関与が疑われた右派系YouTuberには内乱罪や内乱扇動罪の適用すら議論されるほどの異常事態となっていました。
当然ながら、これらの動きはYouTuberという立場にあるきばるんさんの身辺にも暗い影を落とします。
「逮捕されるかもしれない」「警察が来るかもしれない」――
そのような恐怖を日々抱えながら動画を発信することは、精神的にも限界だったと見られます。
📌まとめ
韓国国内の政変と告発制度の導入により、きばるんさんは「右派系YouTuber」として標的にされました。命の危険や逮捕の可能性すら感じる中、日本への帰国は“生き延びるための選択”だったのです。


きばるんの韓国での活動とその変化
韓国社会に深く切り込んでいたきばるんさんですが、そもそも彼がどのようなきっかけで韓国に移住し、どんな活動をしていたのかを改めて振り返っておきましょう。
帰国理由をより深く理解するためにも、韓国での活動内容やスタンスの変化を知っておくことが重要です。
韓国移住の経緯と初期の動画スタイル
きばるんさん(本名:牙山亮〈アサン リャン〉)は1996年生まれ、北海道札幌市出身のYouTuberです。
両親は韓国籍で、本人も韓国国籍を持つ“在日コリアン”として育ちました。
2021年4月、家庭の事情により日本を離れ、韓国・ソウルに拠点を移したことが彼の“韓国生活”の始まりです。
当時の動画では、コロナ禍での実家の事情などを理由に「しばらく韓国に滞在するが、いずれまた日本に戻る」と語っていました。
移住直後のYouTubeチャンネルは、主に韓国の街歩きや文化紹介、語学ネタ、留学経験談など、比較的ライトでエンタメ寄りの内容が中心。
日本の視聴者にとっては「韓国のリアルな日常を知れる貴重なチャンネル」として人気を集め、視聴回数・登録者数ともに順調に伸びていきました。
「ソウルって意外と○○なんですよ」
「今日も屋台で美味しいもの食べてきました〜!」
といった穏やかなVlogスタイルが、多くのファンに受け入れられていた時期です。



最初はただの旅行系YouTuberだと思ってたけど…いつの間にか“政治系インフルエンサー”って感じになってましたよね。
彼の発信スタイルは、韓国生活に慣れていく中で徐々に変化。
現地に根ざした目線で、韓国社会に対する問題意識や報道されない現実を日本語で伝えるスタイルにシフトしていきます。
この“日韓の橋渡し”を担うような立ち位置こそが、彼を唯一無二のYouTuberへと成長させる要因になった一方、
政治的リスクを背負うきっかけにもなっていくのです。
📌まとめ
きばるんさんは2021年、家庭の事情で韓国に移住。初期は日常系・文化紹介がメインでしたが、次第に社会問題や政治にも踏み込むスタイルへと変化し、視聴者の信頼を獲得していきました。
政治的発信にシフトした背景
きばるんさんが“政治系YouTuber”と呼ばれるようになったのは、2022年頃からです。
それまではVlogや文化紹介が中心だった彼のチャンネルに、韓国の政治や社会問題を取り上げた動画が徐々に増えていきました。
背景には、韓国社会の複雑な現状を現地から発信したいという強い意志がありました。
韓国での生活を通じて、報道されない現実や、外からは見えづらい「市民の声」に触れることが増えていったそうです。
特に、2022年に発足した尹錫悦政権の誕生と、それに伴う保守・革新の激しい対立構造が彼の興味を政治に向かわせた大きな転機となりました。
きばるん:韓国では、政権が変わるたびに社会の空気がガラッと変わる。その“変化”を、日本語で正確に伝えたいと思ったんです。
と本人は語っています(※過去の動画発言より)。
また、韓国社会で生じる“右派=悪”という単純化された構図に疑問を持ち、あえて右派寄りの視点から情報発信を行うようになっていったとも言われています。



その結果、彼の発信は次第に注目を集めると同時に、敵視されることも増えていきました。



正直、政治の話を始めたあたりから炎上も多くなった気がします…。
でも、あの勇気ある姿勢には胸を打たれました。
特に2024年には、韓国総選挙の結果を巡る「不正選挙疑惑」をテーマに、右派系YouTuberとして積極的に発信。
「真実を追及する姿勢」と支持する声もある一方で、「陰謀論だ」「偏っている」と批判されることもあり、
韓国国内での彼の立場は徐々に危ういものとなっていきました。
それでもきばるんさんは、発言を控えることなく「リスクを背負ってでも真実を伝えたい」というスタンスを貫いてきたのです。
📌まとめ
韓国社会で感じた問題意識をもとに、きばるんさんは2022年以降、政治や社会問題を扱うスタイルへと転換。
とくに右派寄りの視点からの発信は注目を集める一方、次第に批判の的にもなっていきました。


きばるん帰国後の生活と今後の展望
日本に拠点を移したきばるんさんは、これまでの政治的な発信を一旦ストップし、落ち着いたトーンでの活動を再開しています。
果たして彼の生活はどう変わったのか?そして、今後のYouTube活動や韓国との関わり方はどうなるのでしょうか。
帰国後のYouTube活動と変化
2025年6月、帰国後初となる動画で、きばるんさんは視聴者に次のように宣言しました。
きばるん:政治についての発信は、しばらく控えていこうと思っています。
この一言に、多くのファンから「無理しないでほしい」「命があってこそ」といった温かい声が寄せられました。
実際に彼のチャンネルでは、韓国大統領選以降、政治的な内容の動画は一切アップされていません。
代わりに、韓国の日常生活や文化、日本との違いを紹介するVlogやルポ系の動画が中心となり、
以前の“ほのぼの系きばるん”の雰囲気が徐々に戻りつつあります。
視聴者層も変化しており、政治に詳しくない人やライトな層にも「見やすくなった」と評価される傾向に。
再生数こそ全盛期ほどではないものの、安定的な投稿ペースとファンとの距離の近さを保ち続けています。



政治に疲れてたから、最近の動画はちょうどいい!やっぱり、きばるんさんには笑っててほしいな〜
また、きばるんさんは2025年夏、AKB48関連イベントへの参加を目的に“弾丸で帰国した”様子をSNSで報告。
日本のファンのみならず、韓国アイドルファンの間でも話題になり、「趣味を楽しむ姿に安心した」と好意的に受け止められました。
📌まとめ
きばるんさんは帰国後、政治的発信を停止し、文化・日常に特化した動画スタイルへシフト。
無理をせず“安全第一”を選んだことで、ファンからもポジティブに受け止められています。
再渡韓の可能性と本人のスタンス
きばるんさんが日本に帰国してからというもの、視聴者の間では「韓国にもう戻らないの?」「今後はどうするの?」といった声が絶えません。
現時点で本人が再渡韓について明言したことはありませんが、過去の発言や行動から、“様子を見つつ判断する”という慎重なスタンスがうかがえます。
帰国後は東京を拠点に活動を継続しており、SNSのプロフィールや連絡先も日本の住所へと変更済み。
一方で、2025年8月には再び短期的に韓国を訪れ、現地の撮影やリサーチも行っていたことが分かっており、完全に韓国との縁を切ったわけではないことも明らかです。



また韓国に戻るつもりはあるの?



正直、今の政治状況だと無理。でも、韓国は僕のルーツでもあるから…。
過去の配信では、韓国社会について「自分の国が変わってしまった」と悲しみを口にしていたきばるんさん。
その言葉の裏には、“元の韓国に戻ってほしい”という切実な願いも感じられます。
今後、政治的な緊張が和らぎ、右派系YouTuberへの圧力が緩和されるような状況になれば、
再び韓国に住むという選択肢も十分に考えられるでしょう。
📌まとめ
現状では再渡韓は未定。ただし、韓国への思いは消えておらず、将来的には政治的リスク次第で再び移住する可能性もあります。
安全が最優先であり、それを守れる環境が整うまでは、拠点は日本に置き続ける見通しです。
まとめ
きばるんさんが2025年に日本へ帰国した背景には、単なる一時的な事情ではなく、韓国社会の劇的な変化と本人の信念との衝突がありました。
尹錫悦政権の崩壊、李在明政権の誕生、右派への風当たりの強まり――。
その中で彼は、自らの命やチャンネルの存続を守るため、あえて“戦わない選択”を取ったのです。
帰国後は、政治的発信を控えつつも、自分にできる形で日韓のリアルを伝える活動を継続。
視聴者からは「無理せず続けてほしい」「今のスタイルも好き」といった応援の声が届いています。
今後、再び韓国に戻るのかどうかは、韓国社会ときばるんさん自身の判断次第。
ですが、どこにいても彼の発信が誰かの視野を広げる――そんな役割を果たし続けることは間違いないでしょう。











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